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家づくり

マイホーム購入の基礎知識 注文住宅購入の流れ

マイホーム購入の基礎知識「一戸建ての注文住宅購入の流れ」

マイホームを購入するということは、人生の中でもとても大きな夢であり、最も大きなお買い物だといえます。一口に「マイホーム購入」と言ってもライフスタイルや考え方によって異なり、土地を購入して家を建てる、建売住宅を購入する、新築マンションを購入するなど、さまざまな方法があります。今回は、注文住宅を計画し完成するまでの、おおまかな流れを見ていきましょう。

 

その①:家族みんなが住みたい「理想の家」を考える

「理想の家」を家族全員で話し合う

現在の住まいやライフスタイルを改めて見直して、これからの自分たちの住まい方を整理します。家族それぞれの家での過ごし方、間取り・部屋数、キッチン・お風呂などの設備やインテリア、家の外観デザインや機能性、耐久性などを分類して箇条書きにしておきます。また、現在の家族構成だけでなく、将来設計も含めて家族で話し合い、「理想の家」のイメージをまとめていくとよいでしょう。

情報収集

「理想の家」のイメージがまとまってきたら、次は情報収集です。インターネットで資料を請求したり、SNSや雑誌等で自分達らしい「理想の家」づくりのための情報を集めましょう。家族で住宅展示場にいってモデルハウスを見るのも、イメージがより現実的に考えられるようになります。住宅関連の会社のホームページやセミナーなども、建築の法律や制度、家の構造や工法、外観やインテリアのデザイン、建材や設備の特徴、現在重要視されているテーマなど、知っておくとお得な情報が数多くあります。そしてそれらの情報をもとに、さらに「理想の家」のイメージを固めていきます。

費用について検討する

資金計画はマイホーム購入の中で最も大切な事項ともいえますので、しっかりと計画しましょう。理想的な住まいの規模とグレードで一体いくらくらいかかるのか、最新の平均坪単価を元に総費用を割り出し、新築工事の大まかな予算配分を検討します。資金計画に無理があると感じられる場合は、計画を見直すことも必要です。

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その②:依頼する会社を決めて、プランを考える

建築を依頼する会社を決める

「理想の家」の方向性が決まったら、建築を依頼する会社を検討します。住宅建築の主な依頼先として、工務店、設計事務所(建築家)、ハウスメーカーが挙げられます。依頼先は家づくりの大切なパートナーですから、建て主が一番慎重に対応しなければならない段階です。後で後悔しないように、予算、デザイン、工法・構造、アフターメンテナンス体制、保証制度など、自分達の中で疑問や不明な点がなくなり納得いくまで検討することが大切です。

設計プラン、内容を決める

依頼する会社が決まったらいよいよ「理想の家」のプランを詰めていきます。設計プラン、設備を考える上で考慮しなければならないのは、間取りの動線が機能的か、暮らしやすく快適な性能になっているか、デザインが感性に合っているかなど。二世帯住宅の場合は、バリアフリー化や共有スペース。ペットを飼っていたり、今後飼いたいと思っている場合は、建材やペットのスペースなどを考慮する必要があります。この段階で、設計内容の細かな打ち合わせが行われます。しっかりと将来の生活設計を踏まえて、可変的な要素も組み込みましょう。設計内容が決定すると、行政庁に建築確認申請が行われます。

見積もりの確認

打ち合わせした設計内容は設計図に明記されます。それをもとに工事会社が、工事金額を項目ごとに明記した見積書を作成します。建て主は、工事内容や予算金額が合っているかの最終確認を行います。

 

その③:建築工事を契約する

工事請負契約をする

設計内容と見積もり金額が計画に合致し、「理想の家」の建築工事を依頼しても良いと最終的に判断した時、工事請負契約を行います。数種類の書類を依頼先で準備してくれますので、前もって入手し内容をしっかり読み込みましょう。また、わからないことが出てきた場合は、そのまま放置せずに恥ずかしがらずに依頼者にひとつひとつ確認していきましょう。放っておくと、後で話がちがうなどトラブルの元になりかねませんので、すべてに納得してから契約することが肝心です。

<工事請負契約に必要な書類例>
  • 工事請負契約書
  • 契約約款
  • 設計図書
  • 見積書
  • 工程表

契約時には曖昧な部分をなるべく排除し、計画の内容を明確な形にしておくことが重要です。

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その④:いよいよ工事開始、そして引渡まで

地鎮祭・上棟式

地鎮祭は工事に先立ち、その土地を祓い清め、土地の神さまに工事中の安全と建築物が長くその場所に建っていられることを願う祭儀です。上棟式は建前(タテマエ)とも呼び、無事棟が上がったことに感謝するものです。上棟式は祭儀というよりは、建築主が職人さんをもてなす「お祝い」ともいえます。最近では大手ハウスメーカーはやらないところも増えていますが、逆に地元に根差した工務店やハウスメーカーはやりたがります。どちらも縁起ものですからやるやらないは建築主の自由ですが、実施すれば依頼する会社や職人さんとの良好な関係が築けると考えてください。

着工・工事中の打ち合わせ

工事請負契約後はいよいよ着工に向けての準備。土台・柱・梁などの構造材の準備や建材の発注が行われます。工事の過程としては、着工・基礎打設工事・上棟と続きます。家ができあがっていくプロセスを見守っていくことも建築主の大切な仕事のひとつです。工事が始まったら出来るだけ現場に通い、プロセスを写真などに残しておくのもよいでしょう。

いよいよ「理想の家」の完成!そして引渡し

建物が完成すると、建築基準法に基づいて特定行政庁または第三者機関による完了検査が行われます。それとは別に、工事会社では建築主に対して計画通りにできているかの竣工検査を依頼します。このときは必ず立ち会ってください。確認が済んだら、工事会社が工事完了引渡書を作成し、建物の引き渡しが行われます。ここで建築主に所有権が移行し、いよいよ「理想の家」に入居が可能となります。

いかがでしたか? 一戸建ての注文住宅を建てる際の大まかな流れを時系列で見ていきましたが、実際にはここで紹介した以外にも細かな作業がたくさんあります。土地を持っていない方の場合は、建築前に土地を探さなければいけませんし、家以外の塀や駐車場といった建物本体以外にも工事が必要な場合はそれに係る作業も加わります。初めてのマイホーム建築はわからないことが多いですが、依頼する会社と良く話し合い、専門家や経験者のアドバイスを参考にしながら、世界に1つしかない自分だけの家を完成させてください。

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