マイホームを買うなら 一戸建てを選びますか？マンションを選びますか？

一戸建て vsマンション

マイホームの購入を検討する際、「一戸建て」にしようか「マンション」にしようか。と悩まれる方も多いと思います。マイホームの購入は「一生に一度」といわれるほど高価な買い物になります。「一戸建て」と「マンション」では、さまざまな面で大きな違いがあります。

それぞれのメリット、デメリットをよく理解して、自分のライフスタイルにあった方を選ぶことが大切です。

ご近所への配慮、気苦労が大変なのは一戸建て？マンション？

一般的な話として、一戸建ては町内会への参加を求められるなど、ご近所づきあいが大変といわれていますが、それはマンションでも同じことです。マンションにも管理組合がありますし、共同住宅ですから周囲との協調性が必要なのはむしろマンションの方かもしれません。

国土交通省の調査によると、マンションのトラブルの半数以上は「居住者間の行為やマナー」に関するものが最も多く、周囲に対してそれなりの配慮や気遣いが必要であるといえます。（平成30年度「マンション総合調査）

一方で、セキュリティの面から考えると、やはりマンションの方が安全度が高いといえます。オートロックや宅配ボックスのように、住環境全体を外から守りやすい構造になっているマンションに対して、一戸建ては道路に面していたり、逆に奥まって見えにくい環境であると構造的に守りにくいなど限界があります。日頃から地域の協力関係を育て、防犯意識を高めておく必要があります。

入居後のコストが高いのはどちらか？

＜一戸建てでかかるランニングコスト例＞

一戸建てにはマンションのような管理費や修繕積立金はありません。日々の清掃やメンテナンスはすべて自己の責任になります。屋根や外壁、給湯設備など、大小の設備の修繕費が10年、20年後には必要となってきます。そのコストを考えずに目いっぱいの住宅ローンを組んでしまうと快適な住環境を維持することはできません。将来の修繕を考えると、毎年建築費の１％程度、2,000万円で購入した物件なら、20万円。10年で200万円が必要となります。ただし、一戸建ては敷地内に駐車スペースを確保できるため、車保有者でも駐車場代はかからなくて済みます。

家の規模などにもよりますが、管理費や駐車場代など考えるとランニングコストとしてはマンションの方が少し割高になるようです。ただし、一戸建ての場合は日頃から自分でこまめにメンテナンスをしていかないと劣化が加速し、将来的には大規模修繕が必要になって大きなコスト負担がかかる可能性があることも考えておいた方がよいでしょう。

＜マンションでかかるランニングコスト例＞

マンションの場合は、まず管理費のほかに修繕積立金が毎月かかってきます。当初は月10,000円～15,000円程度が一般的なようですが、年数がたつと増えていくか、10年・20年ごとに大規模修繕が必要となると、数十万円の一時金が必要になるケースもあります。先のことだからと後回しにするのではなく、当初から必要総額を考えて月々にならして確保しておくと安心です。一般的に70㎡の物件で考えると、毎月約15,000円ほど貯めておくのが目安となるようです。となると10年で180万円、20年だと360万円必要となります。さらに、もし車を持っている場合は、駐車場代も加算されてきます。

あなたの性格やライフスタイルは「一戸建て向き」？「マンション向き」？

では、自分はどちらを選ぶべきなのか？最後に希望条件などによっておすすめのタイプを考えてみましたので参考にしてみてください。

＜一戸建て派・・・＞

・外観や内装デザインにこだわりたい

・収納スペースが豊富に欲しい

・将来、増築やリフォームを検討

・ひとつの家で長く暮らしたい

・ペットを飼いたい

・庭が欲しい

・駐車場を自分の敷地内に持ちたい

・緑や静かな環境で暮らしたい

＜マンション派・・・＞

・家からの眺望重視

・インテリアより住宅設備重視

・近所づきあいが得意

・ペットを飼う予定はない

・郊外よりも都心に住みたい

・駅から至近距離

・メンテナンスは業者に委託

・階段の上り下りが面倒

・防犯重視

「一戸建て」「マンション」それぞれのメリット、デメリットをよく理解して、自分のライフスタイルにあった理想の家を手に入れましょう。