住宅選びの新しい基準として知られるようになった「高気密・高断熱」。
良いものだということは何となくわかるけれど、具体的にはどういったメリットがあるのかをご存じない方も多いようです。
高気密・高断熱住宅には、部屋の温度を快適に保つ以外にも、様々なメリットがあります。
病気の原因となる冷えや寒さに
肩こりや冷え性、神経痛やリウマチなど、寒さが原因となる症状の緩和を喜ぶ方も多いようです。多くの衣服を着込まなくなるだけでも、肩こりなどの改善には良いでしょうし、心臓病や脳卒中などの病気は、血管の収縮が急激に起きた時に発作をおこす危険が大きくなります。この血管の収縮が起きる一番の原因は、急激な温度変化です。高気密・高断熱住宅は宅内の温度を一定に保ち、部屋間の温度差も小さくなるので安心です。
アレルギーの原因となるカビやダニに
湿度コントロールのできる高気密・高断熱性能を備えた住宅において、ある程度抑えることが可能なのが“カビやダニ”の発生です。例えばアトピー性皮膚炎は、人につくカビが原因となるケースがあったり、ぜん息もカビやダニがアレルギーの原因となるようです。花粉症も、気密性の高さで室内に花粉が入り込むことを防げれば、その症状が緩和されても不思議ではないのです。
静かな環境
断熱性能の高い建物には、壁の中に断熱材が厚く施工されています。そこに気密が保たれていることも手伝い、外の音を室内に伝えにくくなるのです。また、室内の音を外に逃がさないため、子どもやペットがはしゃぐことも気兼ねすることもありませんし、外の音が伝わりにくいため、ゆっくりと眠ることも叶うのです。
お掃除が楽になる
ご自宅の結露で悩んでいる方も多くいると思います。結露というのはそもそも、「換気の不備」が原因です。計画換気が行われる高気密な住宅では、結露の問題はほぼありません。結露が発生しなければ、カビの発生もしにくく、建物を汚しません。それだけではなく、室内の小さなホコリやちりなども、空気の入れ替えとともに外に吐き出してくれます。そのため、非常に掃除の労力を軽減してくれるのです。汚れにくい室内で、きれいな空気の中で暮らせる。それが、換気システムが働く大きなメリットです。
寿命が長いだけでも、エコ
平均寿命が27年と言われる日本の住宅ですが、もっともっと長い寿命の住宅を選択することは可能です。寿命の長い建物にするだけで、産業廃棄物の発生率を下げることも可能です。粗大ゴミの出るサイクルも長くなりますし、木材を長く使うので森林にかける負担も軽減できます。
長寿命
建物の寿命を長く保つためのポイントは3つ。1つ目に、強い基礎をつくること。2つ目は強い柱を作ること。3つ目は、高気密・高断熱住宅であることです。反対に、住宅の寿命を縮める最大の原因は湿気です。湿度が高いと、木造の場合は木材を腐らせ、鉄骨系の場合は鉄骨を錆びさせます。湿気の影響を完全に受けない構造にすることはほとんど不可能ですが、極力受けにくくする手段が、高気密・高断熱です。建物に害を及ぼす壁体内の結露や水蒸気の侵入を許さず、換気性能が室内に発生した水蒸気を排除し、建物を傷める原因をほぼ排除できるため、建物の寿命が長くなります。
注目すべきポイント
高性能を裏付ける値
では、いったいどういうところで、高気密・高断熱の性能を見極めれば良いのでしょうか。これには確認すべきポイントがあります。相当隙間面積(C値)と、外皮平均熱貫流率(UA値)です。C値は、建物の1㎡あたりの隙間の面積です。低ければ低いほど、気密性に優れているということになります。UA値は、室内と外気の温度差が1℃の時に、建物から逃げる熱の量を示したものです。これも、小さければ小さいほど断熱性に優れていることになります。住宅会社を決める際にはその会社の平均的なC値を聞いたり、UA値も一緒に提出してもらい、住宅会社選びの参考とすることをお勧めします。
高気密・高断熱がもたらすもの
何のために住宅を建築するのか。目的は、家族が幸せに暮らすためです。高気密・高断熱の住宅では、それを叶える多くのことをもたらしてくれます。
暑さや寒さから守る。健康を害するものから守る。地震や台風などの自然災害から守る。寿命の長い住宅に住めば、年をとってからの住まいのことも安心です。心と体の健康を実現する。それが、住宅の重要な役割です。
長い年月住み続ける家だから、家族に、毎日を安全安心に暮らしてほしい。高気密・高断熱住宅は、そんな家族への思いやりを形にしたものなのです。

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